リモートワークが浸透した今、柔軟な働き方が注目されていますが、実際のところ在宅秘書さんたちは、どんな瞬間にやりがいを感じているのでしょうか?
今回、「仕事をしていて一番やりがいを感じる瞬間は?」というテーマでアンケートを実施しました。
その結果から見えてきた「やりがいの傾向」と、「やりがいを高めるヒント」をご紹介します。
最も多かった「やりがいの瞬間」TOP3
アンケート結果から、特に多く寄せられた回答には次の3つの傾向がありました。
1.感謝の言葉をもらったとき
「ありがとう」
「助かりました」
「なくてはならない存在です」──
こうした言葉にやりがいを感じるという声が最も多く寄せられました。
企業様から『助かりました!』と言っていただいたとき、きちんとサポートできて良かったと嬉しくなります
在宅勤務でも『ありがとう』の一言が、次へのモチベーションにつながると感じています
在宅勤務の場合、直接顔を合わせる機会が少ない分、言葉でのフィードバックが大きな支えになります。
企業様の感謝の言葉は、働くモチベーションの原動力となっているようです。
2.自分の提案や工夫が役に立ったとき
「自分のアイディアで成果が出た」
「相手が気づいていなかった点に気づけた」
など、自らの提案が業務改善につながった経験も、多くの方がやりがいと感じています。
社長が気づいていない点を伝え、喜ばれた時は本当に嬉しかった!
困っていることをお伺いし、解決につながる提案ができたときに、相手の表情が明るくなるのを見ると、私も嬉しくなります
自分の経験や視点が役に立つ瞬間に、自己肯定感を得ている人が多いことが印象的でした。
3.自分らしい働き方を実感できたとき
「子どもの帰宅を迎えられる」
「家族との時間が増えた」
といった声も、非常に多く見られました。
『おかえり!』と言ってあげられるのが嬉しい。
これは出勤していた頃には味わえなかった感覚です!
子どもが体調不良のときに、そばにいられる。それがこの仕事のありがたさだと思う
在宅で働くメリットが、やりがいに直結しているケースも多く見受けられました。
ライフスタイルに合った働き方そのものが、満足感につながっているようです。
無回答の方がいた理由とは?
一方で、やりがいについて無回答だった方も一定数いました。その理由として考えられるものを、4つあげてみました。
① 業務に慣れていない・手応えを感じづらい
在宅秘書として働き始めたばかりの方は、業務に自信が持てず、やりがいを感じる余裕がまだないという場合もあるかもしれません。
② 業務に慣れすぎて「当たり前」になっている
逆に、業務に慣れすぎたことで、成果や反応に対する新鮮な手応えを感じにくくなっているケースも考えられます。
以前はやりがいを感じていたことでも、ルーティン化することで意識しづらくなってしまうことがあります。
③ 成果が見えにくい業務内容
サポート業務は裏方的な役割も多く、直接成果が見えにくいことがあります。
そのため、「自分の貢献がどこにあるのか」が掴みにくい可能性も。
④ やりがい=仕事だけではない価値観
「仕事にやりがいを求めていない」という価値観の方もいます。
例えば、生活の安定や、家族との時間を確保するために仕事をしているという場合などが該当します。
「やりがい」を感じにくいときにできる工夫3選
「在宅で仕事をしているけれど、なんとなくやりがいを感じられない…」という方に向けて、意識してみてほしいポイントをいくつかご紹介します。
1.小さな「ありがとう」を自分で見つける
上司やお客様からの感謝の言葉だけでなく、自分ができるようになったことや、スムーズに進んだ業務に目を向けてみましょう。
【例】「前より早く仕上げられた」
「質問にすぐ答えられた」など
そうした「小さな成功体験」を意識して積み重ねることが、やりがいにつながる第一歩です。
2.「目的」を意識してみる
業務の背景や、なぜこのタスクが必要なのかを考えると、自分の役割の意味が見えてきます。
【例】日程調整業務 →「経営者の時間を生み出している」
データ整理業務 →「正確な情報提供で意思決定を支えている」
こうした視点を持つことで、仕事への納得感が高まり、やりがいにつながりやすくなります。
3.相手との関係性づくりに力を入れる
やりとりのなかでちょっとした気遣いや、相手の言葉を拾う姿勢を意識してみましょう。
信頼関係が築けたときには、相手の反応もよりポジティブになり、やりがいを感じる場面も増えていくはずです。
まとめ:やりがいは「誰かのために」の延長にある
いかがでしょうか?
アンケート結果を振り返ると、在宅秘書という仕事のやりがいは、「自分の行動が誰かの助けになる」と実感できたときに生まれることが多いと感じました。
目の前の業務に集中するだけでなく、「この仕事がどう役に立っているか」「誰が喜んでくれているのか」を少し立ち止まって考えてみることが、やりがいの種を見つける第一歩かもしれません。