在宅勤務・リモートワークにはコツが必要?!

昨夜のニュース番組で
 10年後の職場~「全員出社しない」 働き方
という特集が組まれていました。

番組では、社内に「仮想オフィス」の環境を構築し、フルリモートで働いている会社員を取り上げ、実際の業務の様子や、「リモート飲み会」による社員間のコミュニケーションが紹介されていました。

「10年後には、社員全員が出社しない働き方が当たり前になるかも」というナレーションに、番組MCの有働アナウンサーは驚いていましたが・・・

既に、スタッフ全員が出社していない働き方を実践している身としては
「この働き方が浸透するまでに、 日本ではまだあと10年もかかるのか!」
と、逆に驚いてしまいました(苦笑)。

当社では、Zoom(Web会議システム)を使用したミーティングやセミナーを頻繁に行っています。
お昼時には、各自が昼食を取りながらランチミーティングを行うこともありますし、 夜にミーティングを行えば、おのずと「リモート飲み会」になります(笑)。

時には、Zoomを接続したままの状態で、特にミーティングも行わず、各自の業務に没頭することもあります。その時間の中で、必要に応じて同僚に質問したり、ちょっとした雑談が入ったりします。
それは、オフィスの自席で仕事をするのと、全く同じ感覚です。

企業規模が大きくなるほど
「リモートワークを実現するための環境は、どのように構築するのか」
「就業規則などの制度面をどう整えるのか」
といった、外堀を固める作業の方に目が行きがちです。

ただ、これまで数多くの企業様の在宅就業導入をサポートさせていただいている当社から見て、リモートワーク実現の一番の障壁は

「やっぱり、会社へ行って同僚と顔を突き合わせてするのが仕事でしょ」
「家でできる仕事は限られているし、成果が挙げられるのかも不透明」

等、相手の姿が見えないことに対する懐疑的な先入観ではないかと実感しています。

もちろん、何も策を講じなければ、その先入観が現実のものとなってしまうこともあります。
在宅就業を成功に導くためには、環境や制度といったハード面だけではなく、コミュニケーション不足を解消するための仕組みやコツと、それらを社内に根付かせる地道な努力が必要です。
それにより、マイナスの先入観が払拭されさえすれば、ハード面の整備はむしろ、後付けでもいいと思えるほどです。

当社のお客様の中には、まずは1~2名の在宅スタッフの導入からスタートし、今では10名以上の在宅スタッフがチームとして機能しているケースもあります。

当社では、在宅秘書(在宅就業スタッフ)のご紹介のみならず、採用されたスタッフの離職を防ぎ、企業の戦力として存分に力を発揮できるよう、採用企業様向けの導入コンサルティングも行っています。

当社のように、いきなり社員全員が在宅就業というのはハードルが高いかもしれません。
それでも、出社スタッフと在宅スタッフが同じ立場で、違和感なく業務を行える環境が当たり前になれば、人材の確保や企業力の向上という意味からも、それだけで大きな意義があるのではないかと感じています。

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