家で仕事をしていると、会社にいる時のような始業時間や終業時間を認識しづらくなります。
監督者である上司や、同じ業務に就く同僚も近くにいないため、ついダラダラと仕事をしてしまったり、終業時刻を過ぎても仕事を続け、長時間労働になってしまう傾向があります。
これらは、以前からテレワークの課題として挙がっています。
【テレワークの問題や課題】
厚生労働省「テレワークにおける適切な労務管理のためのガイドライン」より
当社の在宅秘書さんも、その多くがオンとオフの切り替えに悩み、私たちにご相談されます。
前提として、会社の就業規則に従う必要はありますが、その上で、自分の中でのリズムを作ることが、在宅勤務(テレワーク)ではより大切になってきます。
例えば、1日の始めに、その日やるべきタスクと、各タスクの作業時間の目安をあらかじめ決める習慣づけは有効です。
タスクリストを作っている方は多いと思いますが、それぞれのタスクにかかる時間を見積もるというのがポイントです。
可能な限り、その時間内で終わらせられるように取り組むことで、自宅でも「仕事に集中する時間」と「休憩する時間」の区切りをつけやすくなります。
また、オンタイムだけではなく、オフタイムのスケジュールを組んでみるのもおすすめです。
終業時間の後に何をするかを決め、それに対してもスタート時間を設定するのです。
食事でも読書でも、ご自身の趣味でも、何でも構いません。
せっかくなので、「ステイホーム」が推奨されるこんな時期にしかできない、普段の出勤時とは違うことにチャレンジしてみるのも良いと思います。
できれば、自分1人ではなく、誰かと一緒に行えるものが理想です。
ご家族のいる方は、夕食作りなど、ご家族と一緒に楽しめる時間を設定してみてはいかがでしょうか。
後に控えるオフタイムのタスクにより、仕事の「おしり」が決まるため、自然と仕事に集中するようになります。
相手がいるタスクであれば、自分の都合で勝手に中止することも難しくなり、嫌でもオンとオフのメリハリがつくようになってきます。
常に時間管理を意識し、それに従って自律的に行動するようにすれば、むしろ会社にいる時よりも効率的に仕事をすすめることができます。
さらに、充実したオフタイムも過ごすことができるはずです。